「なぜ依存を注入するのか DIの原理・原則とパターン」読了

「なぜ依存を注入するのか DIの原理・原則とパターン」を読んだ。


タイトルにDIとあるので、DIコンテナの話をずっとするのかと思いきや、疎結合な設計や依存性逆転の原則の話から始まり、コンストラクタのベストプラクティスやオブジェクトのライフサイクル管理など、依存性注入に関するさまざまなトピックを扱っていた。

かなり分厚い本だったので、ところどころ飛ばし飛ばしに読んだが、特に参考になったのは次の点だった。 コンストラクタ引数が多いときにそれらをまとめたFacadeを作成すると、それが隠れたドメイン知識として抽出される可能性があること。 もう一つは、DRY原則が知識の重複を防ぐ原則であり、同じロジックが複数箇所に散らばっているとどれが正しいのか分からなくなるのがつらい(ドキュメントも同様)という点である。

読むのに結構時間がかかったが、本の内容自体は多岐にわたるため、面白く読めた。 C#を使っているとさらに面白いかもしれない。

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